プロダクトマネジメントをチームで担う取り組みの振返り

o_tsubo
Dec 4, 2021

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プロダクトグロース部という組織の立ち上げと挑戦

こちらの記事は、#プロダクト筋トレ のアドベントカレンダー4日目の記事です。

BizteXという会社でプロダクトマネージャーをしています大坪一仁と申します。今回は、今年の4月に発足した新組織での活動について個人的に振り返ってみたいと思っています。

プロダクトグロース部を立ち上げた背景

BizteXでは「BizteX cobit」「BizteX Connect」という2つの toB向けのSaaSを提供しており、これまでは私が一人で2つのプロダクトのPMを兼任していました。

しかし、後発のプロダクトであるBizteX Connect については、プロダクト開発以外にもマーケ・セールス・CSなど様々な面で課題が多く、それまでの組織の割り方や目標を追う活動の中ではそれらの課題について十分に対応するリソースを割くことができず、どうしても近視眼的な対応に終始してしまっていました。

こうした課題意識から「プロダクトの成長をミッションに持つ」組織として2021年4月にプロダクトグロース部(通称PG部)という新組織を発足しました。

組織図
PG部の概要

PG部の発足に伴い、組織の中で新たにプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)の役割も生まれ、私自身も部のマネジメントを行う役割が追加になりました。これにより、プロダクトマネジメントをチームで行う体制が作られました。

どのように取り組みを進めたか

プロダクトグロース部では主に以下のような取り組みを進めていきました。

・iPaaSやRPAが利用されうる自動化のシナリオを自動化ケースとして集めマーケなどのコンテンツやプロダクト開発に活用する

・自身はプロダクトマネージャーとして活動しつつPMMとなったメンバーと連携してプロダクト戦略や必要な機能を考える

・新しくPM・PMMのメンバーを採用しプロダクトマネジメントを行える組織を作る

・ユーザーや現場からの機能要望を集め、プロダクト開発に活かす仕組みを作る

結果どうだったか

上期の活動ではPMメンバーの採用や、要望をプロダクトに反映させる仕組みからの機能開発などは一定の成果が出せました。一方、その他の取り組みについては、KPIベースでは大きく未達になってしまいました。評価としては失敗が多かった半期になったと思っています。

失敗した要因は何だったか

振り返ってみたとき、チームでの取り組みをリーンにできていなかった、というのが挙げられました。

・「やれるとよいこと」的な施策が増え続けやるべきことが多くなった

・他部署との連携が必要な取り組みについて双方で期待値のギャップがあり、社内調整に時間がかかりすぎた

・PMとPMMでそれぞれの取り組みについて数が多くなってきてしまい、何を目的とした施策で、結果から何を得たのか?という検証をする意識が薄れてしまっていた。

上記のように手探りで進めていくような不確実性の高い状況であったにも関わらず、目の前のタスクが増え続けていく状況に忙殺されてしまい、立ち止まって改善点を考えたり、ドラスティックに優先事項や取り組み方を変えるというアクションができませんでした。

普段のプロダクト開発においてはスクラムを実施していたのですが、こうした新しい取り組みにおいて、慣れ親しんでいたはずのフレームワークを適用するということが意識から抜けてしまっていたな、というのが大きな反省となりました。

おわりに

失敗からの学びを受けてPG部では下期の目標設定や施策の管理・取り組み方などにリーンスタートアップの手法を取り入れるなどをして、仮説立案・実験・学習のサイクルを小さく多く回せるようにすることにしました。

まだまだ発展途中の取り組みですが、プロダクトや事業の成長につなげていけるようにこれからも取り組んでいきたいです。

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